京都右京区・嵐山エリア 恋心も深まる秋のロマンチックな誕生日デート

投稿日 2014年11月18日


龍安寺(りょうあんじ)

龍安寺(りょうあんじ)

龍安寺は宝徳2年(1450)に徳大寺家の別荘を細川勝元が建て替えた禅寺です。龍安寺の石庭は、幅22m、奥行10mの敷地に白砂利が敷き詰められ、そこに並べられた15個の石をどこから眺めても1個足らない枯山水の名園として知られ、世界遺産にも登録されています。

東洋では満月を十五夜と呼ぶように、15は完全を意味するとされていて、14個しか見えないこの庭は不完全を意味していると言われています。「物事は完成した時点から崩壊が始まる」と言う思想もあり、わざと不完全に作ったのではないかと言う説もあります。

龍安寺は石庭と紅葉が同時に楽しめる観光スポットとしても知られています。京福嵐山線(嵐電)の龍安寺駅から龍安寺に向かうと山門を覆うように真っ赤なモミジが現れます。山門を抜けると左手に鏡容池(別名:おしどり池)があり、赤や黄色のモミジが湖面に映った逆さモミジの美しさに見とれてしまいます。

その先には石段があり、鮮やかな赤やオレンジ色に紅葉した木々のトンネルが庫裡(くり)へと案内してくれます。龍安寺で紅葉が一番見事なのは庫裡(くり)から納骨堂(のうこつどう)に向かう石段です。太陽に照らされて黄金に輝くモミジのトンネルは圧巻です。

鹿王院(ろくおういん)

鹿王院(ろくおういん)

鹿王院は足利義満が24歳の時に、延命祈願のために建てた宝幢時(ほうどうじ)の開山塔(かいざんとう)として創立しました。応仁の乱で宝幢寺は焼失し、奇跡的に鹿王院のみが残り、江戸時代に入ると復興がすすみ、正式に寺院の一つとして認められました。

鹿王院の名前は、建設中に鹿の群れが現れたことに由来していると言われています。足利義満が建てた寺院と言うと金閣寺(鹿苑寺)を連想しますが、鹿王院は参道、庫裡(くり)、客殿(きゃくだん)、舎利殿(しゃりでん)に至るまで金閣寺の煌びやかな姿とは対照的に、閑静な佇まいです。

鹿王院は紅葉の隠れスポットとして雑誌などでも紹介されています。京福嵐山線(嵐電)の鹿王院駅から徒歩2分、JR山陰本線の嵯峨嵐山駅から徒歩5分とアクセスが良く住宅地に隣接していますが、時間帯によっては人が少なく、ナツツバキやモミジ、竹が茂る林の中で、静寂に浸りながら紅葉狩りを楽しめます。

一番の見どころは山門をくぐると目に飛び込んでくる、真っ赤に染まったモミジのトンネルです。紅葉狩りシーズンの中頃からは、境内へと続く石畳と苔が真っ赤に紅葉したモミジの葉に埋め尽くされ、まるで赤いじゅうたんの上を歩いているような、美しい世界が広がります。

嵐山

嵐山

嵐山は京都市街の西側にある大堰川(おおいがわ:桂川)沿いの山の名称ですが、一般的には渡月橋の周辺全域を嵐山と呼んでいます。嵐山は平安時代に貴族の別荘地に好まれた場所として、国の史跡や名勝に指定されている寺院や庭園が数多くあります。

原生林が織りなす四季の彩りが美しく、春には満開に咲いた桜が山をピンク色に染め上げ、夏にはブナの木が萌木色に、秋には紅葉色に山が彩られます。嵐山の紅葉の最大の魅力は、モミジやヤマザクラなどの赤・オレンジ・黄色の3色グラデーションに、アカマツの緑色も加わった4色のコントラストが素晴らしく、山全体を染め上げる姿は息をのむ光景です。

毎年12月には、嵐山周辺の散策路に行灯が灯され、竹林がブルーや緑色にライトアップされるライトアップイベント(京都・花灯路)が行われます。桂川に架かる渡月橋が黄金色に輝き、紫色にライトアップされた嵐山が浮かび上がる幻想的な世界にうっとりと見とれてしまうでしょう。昼間と夜の2度楽しめる嵐山エリアの美しい紅葉に、2人の恋心もグッと深まることでしょう。

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