京都宇治エリア 世界遺産とお茶の世界を満喫する誕生日デートスポット

投稿日 2015年09月30日


お花見を兼ねた宇治の誕生日デートに

京都宇治エリア1

京都宇治を代表する寺院と言えば平等院の鳳凰堂

平等院は平安時代後期の1052年(永承7年)に、その当時の関白藤原頼通が、父の道長から譲り受けた別荘を改築して建てられた寺院で、古都京都の文化財として世界遺産に登録されています。

平等院のご本尊は阿弥陀如来で、その阿弥陀如来像が安置されている阿弥陀堂は、中堂を中心として左右に翼廊(よくろう)と尾廊(びろう)を配置する佇まいとなっていて、その建物の姿が鳳凰に似ていることから「鳳凰堂」とよばれています。

鳳凰堂は池の中島に建てられていて、水面に映し出される姿は、まるで極楽浄土の池に浮かぶ宮殿のように美しく、日本が誇る芸術的な建物として10円玉硬貨のデザインにも使われています。

中堂の中央には、高さが約5mもある黄金色をした阿弥陀如来像が池を向いて鎮座していて、その周りの壁や扉、柱には、日本最古の大和絵風「九品来迎図」や「極楽浄土図」が描かれ、阿弥陀如来像を囲むように52躰の雲中供養菩薩像が懸架されています。

九品来迎図や極楽浄土図は、約960年余りの風化により剥落変色していますが、鳳凰堂が落慶した当初は、赤や緑、青などの特殊な顔料を用いて、花や鳥などの模様が華やかに描かれていたと言われています。

併設されている「平等院ミュージアム 鳳翔館」では、コンピュータグラフィックスによる復元映像で、鳳凰堂の落慶当初の華やかな壁画を紹介していたり、鳳凰堂の屋根の南北両端に据えられていた一対の鳳凰飾りや、日本の三銘鐘の一つに数えられている釣鐘など、国宝や重要文化財に指定されている平安時代の芸術品が保存展示されています。

鳳凰堂の阿弥陀如来像の表情はとても穏やかで、平安時代後期に勃発した内乱や、政治をめぐって争い合う人々の気持ちを静めるような、慈悲深くて優しい顔立ちをしています。

拝む者を静かに見つめてくれる阿弥陀如来像に恋人と一緒に手を合わせて、争いごとの耐えない現代社会で疲れた気持ちを、落ち着かせてみてはいかがでしょう。

平等院の庭園では、春には枝垂れ桜や藤の花が見事に咲き誇り、夏には睡蓮が水辺を彩り、秋には赤や黄色に紅葉したモミジが楽しめます。

恋人の誕生日頃に咲くお花をチェックして、お花見を兼ねて誕生日デートに訪れてみるのもよいですよ♪

豊臣秀吉にも愛された宇治茶を満喫

京都宇治エリア2

宇治茶「静岡茶」「狭山茶」と並び、日本三大茶の一つと言われています。

宇治茶は鎌倉時代初期からお茶の栽培が始まり、戦国時代に豊臣秀吉から天下一の茶湯者として抜擢された千利休によって広められたと言われています。

安土桃山時代に天下一のお茶として地位を確立した宇治茶は、明治時代以降に開催された品評会でも名誉のある賞を獲得し、日本を代表する高級茶として親しまれるようになりました。

そんな高級茶と言われる本場の宇治茶は、京阪宇治駅とJR宇治駅とを結ぶ宇治橋通りや、宇治橋から平等院を結ぶ平等院通りに軒を連ねる茶店で味わうことができます。

京阪宇治駅に近い茶店として人気がある「伊藤久衛門本店」では、厳選した宇治抹茶を贅沢に使用した宇治抹茶そばや、季節限定の宇治抹茶パフェなどが味わえます。

また平等院通りには、江戸幕府御用の茶師として仕えた上林家の伝統的な抹茶や玉露が味わえる「喫茶かんばやし」や、宇治茶の清流を聞きながら淹れたての抹茶を味わったり、手もみ茶づくりやほうじ茶づくり体験ができる「福寿園 宇治工房」などがあります。

恋人同士でつくった手づくり茶を、お互いに飲み比べてみるのも楽しいですよ♪

源氏物語ミュージアムで愛の気持ちを再確認

京阪宇治駅から宇治上神社方面に街中を進むと、徒歩約8分のところにある源氏物語ミュージアム

源氏物語ミュージアムは、誰もが一度は読んだことがある源氏物語をテーマとした、国内唯一の博物館です。

源氏物語は平安時代後期に紫式部によって書かれた日本最古の長編物語で、「光源氏」が様々な女性と恋に落ちる恋愛小説です。

物語では、光源氏が理想の愛を求めて様々な女性と出会い、出会った女性との間で禁断の恋や行きずりの恋、一途な恋などの様々な恋をします。

光源氏は次々と別の女性の魅力に魅かれて心を動かされますが、そんな光源氏であっても、彼に愛されることは女性にとって、最高の幸せを手に入れられることと同じくらい美しいこととされていて、光源氏とどのような恋愛のかたちになってしまったとしても、その時のお互いを愛する気持ちは純粋なものであり、その後別れてしまったとしても、お互いの人生にとって、とても大切な時間だったことが描かれています。

物語は三部から構成されていて、第一部と第二部は平安京が舞台で、第三部は宇治が舞台となっています。

源氏物語ミュージアムでは第一部~第三部のそれぞれのストーリーに合わせて、前半の「平安の間」、後半への導入となる「架け橋」、後半の「宇治の間」と分けられていて、テーマごとに源氏物語の世界を旅するように巡ります。

1000年の時を経ても、なお語り継がれる源氏物語の様々な恋愛模様を、自分の恋愛と照らし合わせてみて、恋人と愛し合う大切な時間をあらためて感じてみてはいかがでしょう。

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