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花にさりげなく「愛」を添えて…「愛」の花言葉のフラワーギフト
投稿日 2014年10月09日
花は想いを語る
花には、それぞれに花言葉というものがあります。誰でもいくつかはご存知でしょう。
では、なぜ花には花言葉があるのでしょうか?「花の種類ごとに意味を持たせる」という習慣は世界の各地で自然発生的に行われていたようです。
たとえば日本の場合、花言葉は和歌と深い関わりがありました。万葉集には1,500種もの花や植物を詠んだ歌があるそうです。その中には恋人と一緒に花を摘みに行ったり、好きな相手に花を贈ったりというシーンがよく登場します。
恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり (山部赤人)
「あなたに逢えくて寂しい時のなぐさめにと、庭に植えた藤。その藤がいま咲きました」といった意味でしょうか。この歌を誰もが知るようになれば、誰かに藤の花を贈るということは「あなたのことが好きです」という普遍的な意味を持つようになりますね。
花言葉は世界共通の「もうひとつのメッセージ」
19世紀のヨーロッパの上流階級では、花と詩を組み合わせた「アンソロジー(詞華集)」というアートが流行しました。
特に1819年にフランスで出版されたシャルロット・ド・ラトゥール(Charlotte De La Tour)の ” Le Langage des Fleurs”(邦題:花言葉)という本がベストセラーとなり、それまでは国や地域ごとにバラバラの意味を持っていた花言葉が統一されました。
いま、日本で知られている花言葉もヨーロッパから持たされたものです。こうして花言葉は世界中で通用する共通語となりました。
誕生日のプレゼントに花を贈る際は花言葉を意識して花を選び、「もうひとつのメッセージ」を添えましょう。
「愛」を伝える花言葉いろいろ
好きな人に想いを伝える花として、いちばん有名なのはバラでしょう。真紅のバラの花言葉は「あなたを愛しています」「情熱」「熱烈な恋」など。積極的で強い恋心を伝えるのに相応しい花です。
あなたしか見えない…
「情熱」「あなたは魅力に満ちている」などいろいろな花言葉を持つブーゲンビリアですが、なんといっても「あなたしか見えない」という花言葉には一途で強力なメッセージ力があります。ある意味、真紅のバラよりも強い恋心を伝えられる花といえるでしょう。さらにメッセージ力を高めたい時は、あえて一色のブーゲンビリアだけを花束にすると「あなた一色に染まります」という意味が追加されます。
変わらぬ思い
スターチスという花は鮮やかな色の小さい花が密集して咲くという特徴があり、ドライフラワーにするといつまでも鮮やかな色を保つことができることから「変わらぬ思い」という花言葉を持ちます。交際期間の長い恋人やご主人・奥様へ贈るのにふさわしい花でしょう。
小さな花ですから、花束にするより鉢植え、あるいはドライフラワーやプリザードフラワーの装飾品として贈るのも洒落ているかもしれません。
純粋な愛・片思い
さだまさしの古い歌に「追伸」という名曲があります。歌詞を見ると、
「撫子の花が咲きました 芙蓉の花は枯れたけど…」
と、いきなり二種類の花の名をあげています。
撫子には「純粋な愛」「いなくなった人を慕う」という花言葉があります。
芙蓉の花言葉は「しとやかな恋人」です。
この歌のヒロインは、片思いの男性とずっと友達だったようです。恋心は胸に秘め、友人として彼と一緒にいられる季節を心から大切にしていたのでしょう。
しかし、やがて彼に恋人らしき人ができたことを察し、ひっそりと身を引くことを決意します。その心模様を「芙蓉の花が枯れ、撫子の花が咲いた」と花の季節の移り変わりに例えているのです。
どちらの花も、「叶わないとわかっているけれど伝えたい恋心」や、
「別れに際してどうしても伝えたかった愛」を伝えるのにふさわしい花でしょう。