京都左京区・東山エリア 恋心も深まる秋のロマンチックな誕生日デート

投稿日 2014年11月13日


清水寺

清水寺

“清水の舞台から飛び降りる”のたとえでも知られている、京都を代表する寺院です。清水寺という寺名は、音羽山中より湧き出て音羽の滝に流れる水が、清らかで澄んでいることに由来しています。古来よりこの滝の水を飲むと、無病息災、立身出世、財福、良縁、子授けにご利益があると言われ、参拝時の名物ともなっています。

通常のシーズンでも絶景が楽しめるデートスポットですが、紅葉シーズンには、132本のケヤキの大木を釘を使わずに組んだ大舞台を鮮やかに染めるモミジがとても見事です。荘厳な国宝の本堂と周囲の自然がつくりだす大パノラマは、清水寺でしかあじわえない絶景です。

清水寺の紅葉は昼間は絶景に感動しますが、11月中旬~12月上旬まで行われる、夜のライトアップもおすすめです。光に浮かび上がるモミジと清水の舞台、その向こうに広がる京都の街明かりがとても幻想的です。

南禅寺

南禅寺

南禅寺は鎌倉時代の代90代天皇の亀山天皇が造営した離宮の禅林寺殿(ぜんりんじどの)を、正応4年(1291年)に大明国師(だいみょうこくし)に帰依し、開山したのが始まりとされている寺院です。およそ50年後、開山である大明国師を祀る塔がないことを惜しみ、朝廷に開山塔の建立を願い出て、天授庵(てんじゅあん)が建立されたと言われています。

南禅寺は哲学の道の終着地「熊野若王子(くまのにゃこうじ)神社」にほど近く、市営地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約10分ほどの場所にあり、紅葉シーズンになると渋滞で車が進めなくなる京都市街地を、電車で移動して立ち寄れる寺院です。

紅葉シーズンは約4万5000坪という広大な境内にある約300本ものモミジが色づき、赤やオレンジ、黄色などに彩られた美しさに目を奪われます。日本3大門の一つに数えられ、別名「天下龍門」と呼ばれる高さ22mの重厚な三門があり、右側の山廊から五鳳楼といわれる三門の上(楼上)に登ることができます。歌舞伎の「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」で石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と名台詞を歌ったこの楼上からは、市内に点在する美しい紅葉が一望できます。

南禅寺は敷地内に幾つかの小院があり、白砂の庭をコケで縁取られた菱形の畳石が横切る枯山水庭園と、杉や楓が茂る池泉回遊式庭園の両方が楽しめる天授庵や、庭いっぱいに鶴と亀が向かい合う姿を表現した鶴亀の庭が美くしい金地院など、秋にはそれぞれ特徴的な庭を赤やオレンジに染める紅葉がとても美しいです。

青蓮院(しょうれんいん)

青蓮院

青蓮院は三千院や妙法院と共に、天台宗の三門跡寺院(さんもんぜきじいん)の一つで、代々住職が皇族や摂関家によって受け継がれてきた格式の高い寺院です。また、日本三大不動の一つ、「青不動」と言われる平安時代後期の仏画(国宝)が祀られています。

境内には銀閣寺や龍安寺を手掛けたと言われている相阿弥(そうあみ)が室町時代に作った「築山泉水庭(つきやませんすいてい)」と5月に霧島ツツジが一面を真っ赤に染める、江戸時代に作られた「霧島の庭」があり、時代背景をうかがわせる2つの庭を楽しむことができます。

ご本尊の熾盛光如来(しじょうこうにょらい)とその化身の不動明王は「光」と関係が深く、紅葉の時期には庭や建物がライトアップされる夜の特別拝観を開催しています。大小300個以上の照明器具に、紅葉した木々や本堂が照らされ、竹林が青く輝き、苔の庭一面が星空のように青く眩い光に埋め尽くされた幽玄な世界に、いつまでも時を忘れて浸っていたくなることでしょう。

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