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「間違った気配りに注意!還暦を迎える年の誕生日」

投稿日 2014年10月22日


「間違った気配りに注意!還暦を迎える年の誕生日」

還暦=高齢者?

還暦とは、数え年で61歳、満年齢で60歳となる年のことを言います。平均寿命が50歳にもならなかった戦前までは、60歳といえば長寿ということになり、お祝いをしたのです。

しかし、現代ではどうでしょう?

厚生労働省の調査によれば、2012年における日本人の平均寿命は、男性が79.94歳、女性に至っては86.41歳で世界一長い寿命となっています。そんな、誰もが認める長寿大国日本において、60歳と言えばまだまだ若い年齢です。バリバリ仕事をしている人も大勢いますし、趣味に旅行にと、大忙しな毎日を送っている人もたくさんいます。気持ち的な面はもちろん、外見的な面でも非常に若々しい方ばかりです。

とはいえ、世間的にはまだまだ還暦=お年寄りというイメージが抜け切れておらず、還暦の年の誕生日祝いで、祝われる側と祝う側に、さまざまなギャップが生まれているのが現状です。そんな、せつなくもおかしい、還暦を迎えた方の誕生日エピソードをご紹介していきましょう。

配慮不足がトラブルに…

ある男性の体験談。還暦を迎える年の誕生日、家族や親せきが集まって、誕生日パーティを開いてくれた時のこと。みんなが口々に「これからは親孝行します!」「これからはゆっくり、もっとラクに生きてくださいね」「あまり無理せず、体を大切に」などと声をかけてきたそうです。本人はまだまだ若く、現役のつもりでいたのに、周囲から声を揃えてそんなことを言われたため、一気に10歳も老けこんだ気分になり、「本当の年寄りになったような気がした」とのこと。

もちろん、家族は気遣うつもりで言ったのでしょうが、言われた側にとってみると、「自分はそんな年寄りじゃない!」という憤りの気持ちや「周りは自分をそんなに年寄りだと思っているのか…」という悲しい気持ちになってしまうようです。

電車で高齢者へ良かれと思って席を譲ったところ、「私を年寄り扱いするな!」と怒られたり、「まだ若いので平気ですよ」とやんわり断られたりした、という話もよく聞きます。また、ある民間調査会社が敬老の日に関する意識調査を行ったところ、65歳を過ぎた人の大半が「自分にはまだ敬老の日は関係ない」と考えていることがわかりました。

60歳やそこらで高齢者扱いしないでほしい」というのが、還暦を迎えた多くの方が持つ、率直な意見なのでしょう。周りの人たちは、それを踏まえた気配りをすることが大切なのです。

還暦を迎える年の誕生日におすすめのプレゼント

記念すべき年の誕生日。変に高齢者扱いして、悲しい思いをさせることは禁物ですし、本人に喜んでもらえないと意味がありません。誕生日プレゼントも、健康グッズ…なんてやめましょう。本人の趣味に合ったものや、実年齢よりも若いデザインの衣料品家族や友達と行ける旅行のチケットなどがいいでしょう。女性であれば、華やかなバラの花束、というのも素敵です。

周囲が年寄り扱いすることで、気持ちが沈み、本当に老けてしまったら大変。還暦を迎えても、いつまでも若々しくいてもらうために、周囲も上手に配慮をしていきましょう。