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2000年代の誕生日デートは超カジュアルモード
投稿日 2014年10月07日
気楽に、素直に楽しむ
21世紀に入っても日本の景気は低水準を推移していましたが、この頃になると「バブル期を知らない世代」が若者世代の中心になってきます。不況に疑問を持つこともなく、現状を受け止めて、素直に楽しむスタイルが一般化したといえるでしょう。
たとえばデートでも食事はバーガーショップや牛丼チェーンで済まして平気な若者が増え、地域の大型ショッピングモールなど、ほとんどお金を使わなくても楽しめる場所でのカジュアルなデートが定着したのがこの時代です。
1日中ゆったり楽しめる長時間滞在型施設の充実
東京の場合は2000年代に入ってから六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、汐留シオサイト、お台場(アクアシティ/パレットタウン)などの新名所が続々とオープンし、カップルやファミリーで1日中楽しめる長時間滞在型の娯楽/商業施設が主流となっていきました。
施設側のマーケティング戦略も「食事・ショッピング・娯楽などそれぞれの単価を下げ、客に長時間滞在してもらうことで客ひとりあたりの収益を最大化しよう」というコンセプトに変わっていったように思われます。
「長時間、ゆったりとした時間を楽しめる」ということに付加価値を見出したのはデパートや書店も同様です。店内の通路を広くしてあちこちにソファーやチェアを配置したのは高齢者対策でもありますが、日本という国全体が「居心地を良くして、お客さんにできるだけ長時間滞在してもらおう」という接客ビジネスの変革期を迎えた時代だったということなのでしょう。
急速に進む国際化
2000年代は日本の国際化が一気に加速した時代でもあります。2000年以前も都市部で外国人の姿を見かけることは珍しくありませんでしたが、2000年頃を境に飲食店や小売店で働く若い外国人(特にアジア人)が急増し、日本の国際化は「友好から共存へ」というステップを迎えます。
文化や価値観の違いから観光地で外国人を巡るトラブルが増えたことも事実ですが、若者は「世界の中の日本」と「日本の中の世界」を素直に受け入れ、比較的すんなりと適応していきました。
韓流ブームなどもあり、良くも悪くも都市の国際化が進む中で中国や韓国への格安海外旅行に気軽に出かけてゆくカップルもずいぶん増えたようです。
ネットでいつも「つながれる」時代
2000年代に入り、インターネットはIT関係者だけでなく一般の人にとってもごく身近なものになりました。ネット動画やネットショッピングの普及も進み、誕生日デートもネット上の口コミで評判を調べ、ネットで予約を済ますというスタイルが一般化しました。プレゼント探しもあちこちの店を探し歩くよりネットショッピングで取り寄せた方が確実で割安だという人も多くなります。
この頃になると、遠隔地にいてふだんなかなか逢えない人でも、スカイプやチャット/メールなどを通じていつでも気軽にコミュニケーションがとれるようになります。まだスマートフォンやタブレットは一般化していませんでしたが、パソコンを使えば無料で何時間でもボイスチャット、あるいはビデオチャットで相手と「つながる」ことができるのです。これは特に遠距離恋愛のカップルなどには大きな朗報だったのではないでしょうか。